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梅干し・梅酢の効用

今の時期なら、熱中症や夏バテ予防、疲労回復、コロナ予防や、ワクチンの副作用の軽減ができるという「梅干し」です。 

 

早春、
色んな花に先駆けて蕾の時からよい香りを漂わせる梅が咲きだします。
1月下旬から4月下旬にかけて日本の南から北へ順に咲いていきます
梅・桃・桜の順で咲いていきます。

梅の種類もたくさんありますが、主に花を鑑賞する花梅と、主に果実を収穫する実梅があります。
収穫量1位 和歌山県 がダントツで、 2位群馬県  3位 三重県  だそうです
梅干し
 梅干しは、日本人の体質に合った伝統的健康食品です。

 

梅干しに使う梅は
6月初旬~中旬以降に出回る『熟した梅』を使用します。
梅は熟すと全体に黄みがかり、梅の芳醇な香りが出てきます。

ウメを塩漬けにした後3日ほど日干しにする。これを「土用干し」といいます。
この状態のものを「白干し」と呼び、これは保存性に優れており、だいたい塩分が25%前後となります。 
この伝統的な梅干しなら、長期間保存できます。本物の梅干しは腐りません。ただ「干からびる」だけ。

 

疑問 梅干しにまつわる疑問

Q1: 梅干しはすっぱいのになぜ酸性食品じゃないの?
Q2: 梅干しを見ると唾液が出るのは
Q3: 「梅は三毒を断つ」とは
Q4: お弁当に梅干しはなぜ?
Q5: 梅酢って何?
Q6: 梅の黒焼とは
Q7:  梅干しの赤しそは
O8: いつ、どんなのがよい?  さあ、詳しく見ていきましょう。

 

梅干しはすっぱいのに

梅の実のヘタを取る

Q1:梅干しはすっぱいのになぜ酸性食品じゃないの?

A1: 梅干しの酸っぱさはクエン酸で、体内に入るとアルカリ性に変わるのです。
クエン酸とは、柑橘類などに含まれる有機化合物で、爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用されています。
クエン酸は酸という名称がついていますが、体内に入るとアルカリ性に変わり血液中の酸を中和してアルカリ性に変え、バランスを正常に保つのを助けます。
クエン酸を飲むことにより、体内の新陳代謝能力を高め、皮膚をはじめ身体の各部の痛みを調整し癒す力があると言われています。

 

梅干を食べると体の調子が良くなる

人間の体は約60%が水分でできていて、弱アルカリ性であるのが健康な状態ですが、
焼肉や白米、ビールや缶コーヒーと言った毎日の生活の中で食べる食品の多くは酸性食品なので、
人間の体は常に酸性に傾きやすいと言われています。
体が酸性に傾くと血液がドロドロになり様々な病気にかかりやすくなります。
体のバランスを保つためには、梅干しなどのナトリウムやカリウムなど、アルカリ性を示す金属イオンが多く含まれているアルカリ性食品を食べ、酸性食品とのバランスをとることが大事なのです。
梅干しのクエン酸は体内の過剰な酸を確実に分解しアルカリ性に変えます。

 

Q2: 梅干しを見ると唾液が出るのは

梅干を見たり想像しただけで唾液が分泌されるのは、梅干を実際に食べてみて「あ~すっぱ!」と酸味を感じた経験があるからです。
条件反射の一種です。(パブロフの犬)
酸っぱくて口からでる沢山の「唾液」も消化酵素の一種アミラーゼを大量に含んでおり、ご飯やパンのデンプンの消化を助けます。ミネラルやビタミンを吸収しやすくなります。
そのため、ダイエットにも最適な食材なのです。
クエン酸は唾液の分泌を促進させます。放射線で被ばくした時には唾液の分泌が悪くなることが多いようです。
梅干しは放射能による貧血などに有効で、血液を健全化し、解毒作用・殺菌作用があります。
その唾液による殺菌作用は、有害物質を抑えるのにとても大切な働きがあります。

 

梅干しを食べられるようにするには、
夏の食欲のない時に、梅肉で和えたり、梅酢を冷やした水で薄めて飲むと、だんだん食べられるようになります。
赤ちゃんの場合は、
離乳食の時に、ほんの少しだけお箸の先につけたのを食べさせて、まずは味を覚えるところからしてあげてくださいね。
梅シロップ
水やソーダで割ると爽やかな梅の香りを楽しむことができ、子どもにも喜ばれます。

 

三毒を断つとは

自家製の梅干しと梅酒

Q3:「梅は三毒を断つ」とは

三毒とは「水毒」「食毒」「血毒」のことを指します。
これは、水あたり、食中毒、日射病に効くことを昔の書物の中にも書いてあるそうです。
具体的には
「水毒」は、体内の水分の汚れのこと、体液が滞ること。水分の過剰摂取でお腹を壊してしまうこと。など水当たりのことです。

 

「食毒」は暴飲暴食や不規則な食事など、食生活から体内のバランスが乱れた状態のこと。食あたりや消化不良。食物に含まれる毒や細菌、ウイルスなどの微生物を摂取してしまうことでなる中毒。食中毒のこと。

 

「血毒」は血液の汚れのことです。血の巡りが悪く滞ること。
人間の血液や細胞液が酸性化するとドロドロの黒い血液になり、便秘や肌荒れ、貧血、糖尿病、生理不順などさまざまな不健康の原因となってしまいます。熱中症、日射病のことです。
熱中症は、体内成分のバランスが崩れて身体に熱がたまり、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出るもの。

 

「水毒」「食毒」「血毒」を取り除き
流れをよくすることで、身体のエネルギーが巡ります。
滞ると毒となる、それを防ぐのに、血液をサラサラにする梅干しが役に立ちます。

 

梅酢って何?

しっかり水分をふき取る梅

Q4:お弁当に梅干しはなぜ?

梅干しに殺菌作用があるため、また食中毒の原因菌の増殖を防ぐ効果があるからです。
運動会や遠足などで疲れた体を癒すため、疲労回復や食欲増進を図る大事なお弁当のおかずです。
実はそれだけでなく、
沢山のミネラル、 カルシウムはリンゴの4倍、鉄やリン、マグネシウムも みかんやブドウよりも多いのです。
梅干しに含まれるクエン酸が、疲労の原因「乳酸」を身体の外に排出してくれるから、梅干を食べると体の調子が良くなるのです。
お弁当を食べるまでに長時間経ったり、炎天下の場合はご飯を炊くときに梅酢を入れるとよいですね。

 

Q5.:梅酢って何?

梅から出たエキス。
梅を塩漬けにしたときに上がってくる強い酸味を持つ透明な液体(梅汁)を白梅酢といいます。
この白梅酢を赤じそと一緒に漬け込んで赤くなったものが赤梅酢です。
梅酢は紅ショウガなど梅酢漬けにも利用できます。

 

「梅酢」に含まれるクエン酸は、酸化されたままの汚れた血液を浄化します。
たまった乳酸や尿酸などの酸化物も分解します。放射性物質を排出する力は梅干しよりも強力です。
殺菌作用はとても強いです。

風邪気味の時に、梅酢を薄めてうがいして、残ったものは飲んでもOKです。

 

梅の黒焼きとは

梅の黒焼き

Q6:梅の黒焼とは

梅干しの効能を高めた梅干しの黒焼き
黒焼は体の水毒を取り除く作用があります。また、黒焼は体を温める働き(極陽性)があります。

 

特に梅干しの黒焼は、下痢や腹痛、食中毒によく効くと言われ使われてきました。
人間の腸には微生物が百兆単位ですんでいます。黒焼き・炭は腸内の微生物をミネラルで活性化し、腸の働きを改善する作用があります。
 カルシウムやマグネシウム、鉄といったアルカリのミネラルの宝庫である梅干しの黒焼きには、蛇の毒やハチ毒の中和作用もあります。
梅干しの黒焼きには炭と同じようなマイナスイオンを放出する作用も期待できます。
電磁波や放射線の被爆と思われる症状がある時に試してみるのもよいです。

 

陽性の梅干しに、火と時間の陽性が加わった「極陽性」の梅干しの黒焼きは
高山病や潜水病、一酸化炭素中毒を起こしたときなどなど、赤血球が弱った状態の時もよいそうです。すごいですね。

 

 黒焼き
これ、家で作るのは大変なんです。
網の上でじっくりころがす、と次第に白く塩が吹いてきます。転がしながら徐々に黒くなっていくのですが、気長にやらないと真っ黒に焦がしてしまうんですよね。
ちゃんとお店で売っているのは、窯でじっくり蒸すようにして炭化させ、粉末にしてありますから、
それを買う方が早くて効果が高いと思われますw

 

 

いつ食べると効果的?

我が家にある梅醤

O7:いつ、どんな梅干しが効果的?

免疫力を高め、病気予防として食べるなら 1日2個程度できれば朝晩の食事前です。
昔ながらの酸っぱいしょっぱい塩分20~25%の梅干しが良いんです、本当は。

 

すっぱい梅干しなら、1日1粒でもよいのです。
1日2個食べたとしても塩分の摂りすぎにはなりません。
なぜか。
梅干しには血糖値上昇を抑える効果があります。そして血圧を上げるホルモンを抑制する働き があることも認められています。
ミネラルたっぷりの天然塩で作るため、梅干しは塩分を気にする必要がないんです。

でも、
塩分濃度の高い梅干しって、最近なかなかお目にかかれません。
はちみつ梅や、かつお梅など「調理梅干」は半年も持たないので要注意です。

美容には、「梅リグナン」というポリフェノールが含まれていて抗酸化作用があり、活性酸素にも強い。体がさびる老化現象を抑えますので 蜂蜜梅がより適しているそうです。
できれば塩分濃度10%以上のを選んでくださいね。

 

 

Q8:梅干しの赤しそは

梅干しを染める赤い繊維状の物が紫蘇で、乾燥させれば「ゆかり」になります。
これも免疫力UPに一役買います。

 

「梅干し」の中の赤紫蘇の赤い色はアントシアニンとポリフェノールが含まれています。
紅ショウガの色付けにも使うこのアントシアニンが 酸と反応して赤く発色するのだそうです。

 

薫り高い赤紫蘇のにおいは、抗菌・防腐 作用があり、しそ油に多く含まれています。
βカロテン(ビタミン A)や ビタミン C.E.の抗酸化作用、ビタミン B 群やマグネシウム、カリウム、カ ルシウム、鉄とビミンミネラルが種類取れるのもうれしいです。
また紫蘇は、食用・薬用・香味付けに使う「和ハーブ」ともいわれています。

今は赤しそだけ袋入りで売ってますね。
健康生活に、ぜひ「梅干し」と一緒に「赤紫蘇」も食べてください

 

後、梅のお助け品は、梅酒や梅醤もありますね。

 

 

3日3晩の土用干し

梅とシソを干す

私は,

母のつけた梅干しや梅酢はとても大切にています。一緒に梅仕事をやっていたんですよ。
梅は3日3晩干します。天日干し(太陽)と 夜干し(月光)によるパワーが備わっています

でも、
その間に、夕立が合ったりするとあわててベランダに駆け上がり、ザルを 部屋にとり入れたりなどしてました。
いまは作ってなくて。
梅干しって結構高いので、家族4人が毎日1粒ずつ食べようと思うと、けっこう負担になるので、
普段は安めの梅干しを食べ、風邪や胃腸が悪い時に、年代物の母の漬けた塩分濃度の高いの梅干しを出してきます。もっと調子の悪い時は、網の上でじっくり黒焼きにしてから、番茶に入れたりして食べています。

 

一つだけ注意事項

歯を磨くときは、梅の成分が口の残らないようにしてから磨きましょう。
歯のエナメルが梅干しや梅酢の「酸」で削れやすくなります。要注意ですよ。

 

さ、

皆さんも 台所の万能薬・梅干し食べて、この不安定な時代を乗り切りましょう!